【事例付き】社内の新人研修をより活発にさせるインタラクティブ動画
新人研修

今年もあっという間に12月になりました。そろそろ新卒採用を本格的に行う企業も増えてきているのではないでしょうか。今回は、社内の新人研修において、従来の手法に革新をもたらす「インタラクティブ動画」ついてお話しいたします。これは、新人研修の効果を最大限に引き出し、社内教育をより活発かつ効果的に進める手段となるでしょう。

【第1章:社内研修における動画学習の導入】

社内研修の現状

現在、多くの企業では集合研修型の新人研修を取り入れているのではないでしょうか。年度の切り替えと同時に入社した新人社員の業務に対する知識獲得に向けて、適切な研修環境を提供することは不可欠といえます。一方で、大人数の新人社員に集団型の研修を行うことは、場所の差配や進行の流れを決めていく上でも簡単なことではありません。

そこで、新人研修を効率的に進めていく上で効果的なのが集団研修と動画を利用した個別研修のハイブリッド型です。両方を組み合わせることで、新人社員の研修の理解度が高まることはもちろん、企業側も限られた時間やリソースを最大限に活用することができます。

どうして動画が良いのか?

ITの普及に伴い、新人研修において動画学習を導入している企業は増加傾向にあります。多くの企業が、視覚的な要素やオンデマンドなどの利点を活かして、新入社員への教育プログラムに動画を組み込んでいます。

では、なぜそれほど動画学習が効果的なのでしょうか。
それには、人間の脳の記憶と深い結びつきがあります。実際にある調査によると、多くの人は文章を読むよりも動画を見る方が心地良いと感じることが明らかになっています。90%以上の人は視聴した動画の内容を3日後でも覚えているそうです(*1)。さらに、動画は文章よりも60,000倍もの速さで脳に記憶され、しかもその90%は視覚的に記憶されるそうです。動画は文章とそんなに違うの?と思う方もいるかもしれませんが、実は大きな力があるんですね。

動画学習による理解度の向上については、個々の状況やコンテキストに依存しますが、一般的に以下の点が理由として挙げられます。

  1. 視覚的な提示:
    動画学習は情報を視覚的に提示できるため、従来のテキストや静止画だけの学習に比べて、理解度が向上します。特に複雑なプロセスや手順を示す際、動画は直感的で分かりやすいメディアとして効果を発揮します。
  2. 情報の処理速度:
    動画は音声や映像が同時に提供されるため、情報を同時に多くの感覚で受け取ることができます。これにより、情報処理の速度が向上し、従来の学習方法よりも素早く理解できる場合があります。
  3. 興味喚起とエンゲージメント:
    動画にはストーリーテリングや視覚的な要素が含まれることがあり、これが学習者の興味を引き、エンゲージメントを高める効果があります。興味を持って学習することは、理解度向上に繋がります。
  1. インタラクティブな要素:
    一部の動画学習はインタラクティブな要素が組み込まれています。クイズや演習を通じて学習者が積極的に参加することで、理解度が向上することが期待されます。
  1. 柔軟性と利便性:
    動画学習はオンデマンドでアクセス可能であり、受講者が自分のペースで進めることができます。これにより、個々の学習スタイルに合わせた柔軟な学習環境が提供され、理解度の向上に寄与します。

このような理由から、近年社内の新人研修に動画を活用する企業が増えているようです。

特に、これらの企業の中でインタラクティブ動画を導入している例も増加しています。インタラクティブ動画は、単なる情報の受動的な伝達ではなく、参加型で効果的な学習を促進できるため、新人研修において有益とされています。企業は従業員のエンゲージメント向上や効果的なスキル習得を目指し、より対話的な学習手法を取り入れているのではないでしょうか。新しい技術や教育手法の導入には企業によってスピードが異なりますが、効果的な学習手法を求める企業が増えていることは一般的なトレンドと言えます。

【第2章:インタラクティブ動画とは?】

インタラクティブ動画イメージ

それでは、インタラクティブ動画はいったいどのようなものなのでしょうか?インタラクティブ動画とは、視聴者がコンテンツに対して積極的に参加できる形式の動画です。従来の動画とは異なり、視聴者は動画を触って選択することができ、自分の好みや進捗に合わせて動画の進みをカスタマイズすることができるようになります。これにより、単なる受動的な視聴から脱却し、従来の新人研修よりも参加者がより深く関与できるのが特徴です。さらに、クイズ機能やアンケート機能を盛り込めるのもインタラクティブ動画の魅力です。企業理念や配属先で求められる専門的な知識など、新人研修にあたって新卒社員が身につけるべき情報を今までより効率的に理解してもらうことが可能になります。

【第3章:なぜインタラクティブ動画が必要なのか?】

1. 参加者の主体性を引き出す

新人研修は、従業員が企業文化や業務内容を理解し、スムーズに業務に参加できるようにする重要なステップです。しかし、受動的な講義や資料閲覧だけでは、参加者の主体性を引き出すのは難しいと言えます。

インタラクティブ動画では、従業員が積極的に問題解決に取り組んだり、リアルなシナリオに参加したりすることが可能です。これにより、参加者は単なる受け手ではなく、自ら考え行動することで、より深い理解を得ることができます。

2. 異なる学習スタイルへの適応:
新人研修に参加する社員は異なる学習スタイルやペースを持っています。インタラクティブ動画は、個々の学習スタイルに合わせて柔軟に対応でき、全ての受講者が理解しやすい形式を提供します。

【第4章:新人研修にインタラクティブ動画を導入するメリット】

電球

新人研修でインタラクティブ動画を活用するメリットには、以下のようなものが挙げられます。今回は学習者側と企業側に分類していくつか挙げてみました。

〈学習者側〉

  1. 柔軟な学習環境:
    インタラクティブ動画は、視聴者が自分のペースで学ぶことができるため、異なる学習スタイルや進度の新人にも対応可能です。これにより、個々のニーズに合わせた柔軟な学習環境を提供できます。
  1. リアルな業務体験:
    インタラクティブ動画は、リアルな業務環境やシナリオを模擬することができます。新人は実践的なスキルを身につけるだけでなく、実際の業務にどのように適応すべきかを理解することができます。
  1. リアルタイムなフィードバックの提供:
    インタラクティブ動画は、参加者に対してリアルタイムでフィードバックを提供することができます。課題やクイズへの回答結果に即座に反応し、誤った理解をその場で修正することが可能です。
  1. 長期的な学習効果の向上:
    インタラクティブな要素が組み込まれた学習は単なる情報のインプットだけに留まらず、クイズへの回答などを通して知識の定着を促すことができます。インタラクティブ動画の提供により受講者が積極的に学習に参加し、実践的なスキルを獲得できる環境が整います。柔軟な学習ペースや繰り返し学習の機会を通じて、受講者は自身の理解度を確認しながら長期的な学習への取り組みが可能となります。また、リアルタイムなフィードバックや自己評価の機会を提供することで、受講者は誤った理解を修正し、学習内容の理解を深めていくことができます。これらの要素が相まって、インタラクティブ動画は受講者の積極性を引き出し、長期的な学習効果をもたらします。

〈企業側〉

  1. 効果の可視化と評価:
    インタラクティブ動画は進捗や参加者の反応を記録しやすく、学習の効果を数値的に可視化しやすい特徴があります。これにより、企業は研修プログラムの効果をデータとして評価し、必要に応じて改善点を把握できます。
  1. 業務効率の向上:
    社内の新人研修をインタラクティブ動画で完結できれば、企業は研修に費やす人件費を削減できます。よって他の業務に人を回すことが可能になります。さらに、学習者側が理解度の高い状態で業務に参加することができれば、教育担当の負荷も減り、より効率的な業務進行を実現できます。
  2. コストの低減と環境への配慮:
    インタラクティブ動画は通常のオンデマンド動画教育に比べて、物理的な教材の制作や印刷、郵送などのコストを削減し、環境への負荷を軽減します。オンライン学習プラットフォームの活用により、教室や講義室の使用や管理が不要となり、関連する施設費用の節約にも繋がります。さらに、修正や更新が容易で再利用が効果的なため、コンテンツの更新に伴うコストも低減します。組織全体に一斉に配信できることは、地理的な分散があっても従業員に同じコンテンツを発信し、出張や移動に伴うコストの削減に寄与するでしょう。

これらのメリットを考慮すると、インタラクティブ動画の導入は新人研修をより効果的かつ魅力的に進めるための適切な手段であることが理解できます。

【第5章:〈事例紹介〉医療現場における研修動画】

参考:https://player.hihaho.com/embed/57a69ef7-204d-4090-a910-53e844e8a488

こちらは医療場面における従業員研修において、インタラクティブ動画の導入に成功した企業の一例です。インタラクティブ動画では業務に関する基本的な知識を身につけるだけでなく、実際の業務環境でのシミュレーションを行うことも可能です。視聴者は動画内のクイズに答えながら動画を進めることで、自分の理解を都度確認することができます。さらに、インタラクティブ動画は高度な視聴分析を収集することができるため、企業側も社員の学習理解度を図ることができるんです。実際にこの企業では従業員の研修の理解度が高まったことで、業務効率化が図られました。

【第6章:まとめ】

新人研修2

新卒採用を積極的に行う企業の皆様にとって、新人研修は将来の中核メンバーを育成する大切なステップです。その中で、インタラクティブ動画の導入は、参加者の主体性を引き出し、異なるメディアリテラシーを持つ新入社員にも適した効果的な手法と言えるでしょう。今回取り上げた事例を参考に、ぜひ新たな研修手法として検討してみてください。これにより、より活発で効果的な新人研修が可能となり、企業の成長に寄与することでしょう。

参考資料

1 https://www.insivia.com/2023-saas-marketing-report/ 

関連記事